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TAJIRIが語る、5・24旗揚げ戦完全ガイド(後編)

  • 投稿者: TAJIRI
  • 2012年5月20日 6:30 PM
  • WNC

いよいよ開催目前に迫った5・24WNC旗揚げ戦(後楽園ホール)の各試合の見どころをTAJIRIがレクチャー! 読めば観たくなる5・24旗揚げ戦完全ガイド、それでは後編もいってみよ~!! ※前編はカーソルを下げていくべし!!

▼第5試合
大原はじめvs矢野通

【見どころ解説】
「大風呂敷を広げてしまった大原がどうケツをふいていくのか!?」

大原にいま足りないのは、名前も実力もある大物とシングルマッチで対戦する経験ですね。そういった機会が今年は増えていくんじゃないかなと。もしこれがなかったら、若いのにやたら仕事ができる中間管理職のままで彼のレスラー人生は終わってしまうような気がするんですよ。そういったなかで大原が自分の口でレインメーカー、オカダ・カズチカの名前を出したことによって、次から次へと名実揃った相手と闘っていくという今の流れはひじょうに良いことだと思います。

一方、対戦相手の矢野なんですが、ボクも新日本プロレスではアイツと抗争を繰り広げていたときもありましたし、そのときに何度も対戦しているんですね。それで矢野と闘ってみて感じたことは、新日本のなかでも数本の指に入る巧くて強い選手だと思うんですよ。プロレスラーとしての完成度は相当高いですね。キャラクターや体型は違うけど、レスラーのタイプで言えばテッド・デビアスに近いのかなと。実力もあって、ズル賢い、敵にすると嫌なタイプです。

さあ、大原はそんな矢野をどうやって攻略するんだろう? 本人は「何をされても心が折れることはない」と言ってましたけど、ホントに大原がリング上で観客も引くぐらいボロボロにされる可能性もありますからね。なりふり構わず玉砕覚悟でぶち当たっていくしかないですよ、これは。

さらに大原はこのまえの会見で、「世の中のヒール、俺のところに全部来いよ。潰せよ、俺のことを」って言ってたじゃないですか。あの発言は、CHAOSに対してだけではなく、全団体にケンカを売ったようなものですよね。レインメーカーとの対戦をぶちあげて、さらに他団体のヒールにもケンカを売った、これだけの大風呂敷を広げてしまった大原がどうケツをふいていくのか。きっと大原ならやってくれると思いますし、これを乗り越えた先というものを見せてくれるとボクは期待してます。

▼セミファイナル
TAJIRI&マイキー・ウィップリックvs邪道&外道

【見どころ解説】
「ブチ切れたTAJIRIはホントにヤバイよ」

WWE時代から、あるいは日本に帰ってきてからのTAJIRIを観続けているファンにとってみれば、この試合は相当な衝撃を与えるものになると思います。WWE時代にレイ・ミステリオと抗争があったときにボクはヒールだったんですけど、あのときはやはり全世界で放送されているという団体の事情もあってボクもそんなにスパークするわけにはいかない部分もあったんですね。だから、あのときとは違う、それこそECW末期のときに見せていた“ヤバイTAJIRI”が初めて日本のみなさんの前で披露できるのかなと思います。

そして、TAJIRI&マイキーというタッグチーム、ECWアリーナでの最後の大会でトリを務めたのはボクらだったんですよ。それもECWの代表であるポール・ヘイマンから、「お前らがECWの最後を締めるんだ」って直々に言われてのものだったんです。実際にボクらの試合のときは、まるでファンがヤバイのに手を出してしまったような異常なテンションで会場中が熱狂の渦を巻き起こしていて、ボクもマイキーとタッグを組むことでファンと同じようにハイになるというか、リミッターが壊れてしまうんですよね。マイキーとのタッグというのは、そういう奇跡の組み合わせだったんですよ。

日本のファンからすると、マイキーがECWヘビー級王者になったときの泣き虫で弱い奴っていう印象が強いのかもしれませんが、ECW末期のほうの彼にそんなイメージはまったくなかったですね。彼は実力でトップを掴み取ったわけですから。その証拠に、彼の弟子たちもすごくいい選手たちばかりで、WWEで活躍しているザック・ライダーをはじめ、米国のインディーシーンでトップクラスであるSAT(マキシモ兄弟)、アメージング・レッド、数多くの選手をマイキーは米国マット界に輩出してるんですよ。

そんなマイキーも、実は日本に来るのは今回が初めてなんですね。以前から呼びたかったんですけど、首をケガして引退したという話を聞いていたのでオファーしてなかったんですよ。そうしたら、今年1月にマイキーとタッグを組んでくれというオファーが急に来て何年かぶりに彼と会ったら、すごくピンピンしていて「お前、なんで俺を日本に呼ばないんだ!」って怒られたくらいでして、「ケガをして引退したんじゃなかったの?」って聞いたら「やってるよ、呼べよ!」って(笑)。それだったら旗揚げ戦で呼んでやろうと、ボクにとっても最高のタイミングでしたね。

そして、対戦相手の邪道&外道なんですが、マイキーも彼らのことはよく知ってるんですよ。というのも、彼らがECWに参戦したときにジャスティン・クレディヴル&ランス・ストームのインパクト・プレイヤーズとECWアリーナの第1試合で対戦したんですけど、これがすごい試合で、試合後もECWコールが鳴り止まなかったぐらいだったんですね。だから、ECWの連中にとっても邪道&外道というのはすごい奴らだっていうのは頭のなかにインプットされていたんですよ。

そういう意味で、最高のパートナー、最高の相手が揃った。ひさびさにヤバくて、狂ったTAJIRIを出せる気がしますね。そのためにハードコアマッチというECWオリジナルのルールがこの試合には必要だったんですよ。ハードコアマッチというのは、いかに闘う人間が狂えるか、それを競う闘いなんですね。ECWのときも、危険な凶器アイテムを使ったらECWコールが沸き起こるっていうわけではなかったんですね。そうじゃなくて、闘う人間の狂気を感じた瞬間を観ることによって観客もビビって、それでECWコールが沸き起こるんですよ。そして、闘う側も観る側もリミッターが外れて異常なグルーヴ感が会場中に生まれるという。つまり、ハードコアマッチで重要なのは、凶器ではなくて狂気なんですよ。自分で言うのもあれですが、ブチ切れたTAJIRIはホントにヤバイよ(ニヤリ)。

▼メインイベント
AKIRAvsデーブ・フィンレー

【見どころ解説】
「もしかしてAKIRAさんは引退してしまうんじゃないか!?」

先日の会見でAKIRAさんは、今回のフィンレー戦を迎えるにあたって「最後に残された大仕事」という言葉を口にしていたんですよね。あのときボクもAKIRAさんの横で聞いていたんですけど、歴史的に見てもこの業界で最高峰であるデーブ・フィンレーに勝ったらレスラー人生においてやることは終わる、だからAKIRAさんは引退してしてしまうんじゃないか、そういうふうにボクには聞こえたんですよね。

さらに、会見でAKIRAさんは息子さんの話をして涙を流していたじゃないですか。実は、会見の1週間ぐらい前にAKIRAさんと二人で酒を呑んだんですけど、そのときも会見で話していたようなことのさわりをさらっとAKIRAさんは言ってたんですよね。だから、ボクのなかでAKIRAさんの言葉がずっと引っ掛かったまま今現在に至ってるわけなんですよ。

それで酒を呑んだときにAKIRAさんが話していたのは、実はリング上ではあれだけ動き回っているAKIRAさんなんですけど、身体中が痛いところだらけだって言うんですよ。だけど、そういったところをまったく見せないじゃないですか。で、このまえフィンレーに会いにアメリカに行ったとき、同じような質問をフィンレーにぶつけてみたんですね。そうしたら、どこもケガをしていないって言うんですよ。あれだけのキャリアがあってケガがひとつもないなんて、フィンレーはもはや人間じゃなくて超人ですよね。

そういったすごい男とAKIRAさんは闘うわけなんですけど、フィンレーだって石につまづいて転ぶことはないかもしれないけど、万が一の可能性でつまづいて転ぶこともあるかもしれないじゃないですか。だから、AKIRAさんもフィンレー攻略のチャンスというか、ほんの僅か一瞬で生まれたスキを狙っているはずなんですよ。AKIRAさんにだって28年間のキャリアで積み重ねてきたものがありますからね。その一瞬にすべてをかけるような闘いになるんじゃないかなと思います。

一方、フィンレーにしてみれば、自らの「Keep Wrestling Classic」という言葉がきっかけとなってWNCという団体が誕生したわけで、自分がWNCの精神的支柱であり象徴なんだという自覚はきっとあると思うんですよ。だから、もしかするとフィンレーはこれまで見せてきた相手を破壊するようなレスリングだけではなく、新たなる引き出しをここで出してくるんじゃないかなと。怖いフィンレーを観てきた人たちも、「えっ、これが同じ人なの?」って思うような、そんな闘い方で来る可能性もあるような気がします。

本音を言えば、もしAKIRAさんがフィンレーに勝ってみんなが予測するような結末を迎えてしまうのであれば、ボクはAKIRAさんには勝ってほしくない……だけど、負けてほしくもないという複雑な思いがボクのなかにあるんですよ。だけど、AKIRAさんが「俺の死に様を観に来いや!」と言ったからには、ボクら選手もリングサイドでこの一戦を見守りたいと思います。

▼試合以外の旗揚げ戦見どころ解説
「リングアナウンサーYulaさんのコールにぜひご注目を!」

今大会の最大の売りは、旗揚げ戦であるということですね。ここ数年、後楽園ホールで旗揚げしたプロレス団体はなかったですし、今後も大きな団体が分裂して新団体が生まれないかぎりは後楽園で旗揚げ戦というのは観れないと思うんですよ。

しかし、振り返ってみれば3月いっぱいでSMASHが終わって、4月からWNCが始動してよくここまでできたなと思いますよ。オフィスができたのもつい2週間前ですからね。4月のプレ旗揚げ戦もそうですが、オフィスができるまでは個々に電話やメールで連絡を取りながら準備してたわけですから。だけど、WWEで5年間やって、それから日本に戻ってきたのですが、プロレスに関してはまだまだ勉強することがいっぱいありますね。限りないですよ、プロレスって。

だけど、ボクらはゼロからの出発ではないので。設立からの1ヶ月半で素晴らしい経験を得ることができましたし、ボクらにはこれまでの2年間で作り上げてきたものもありますから。旗揚げ戦においても最高のものをご用意できた、そういう自負があります。なので、今までと変わらず応援し続けてくれて後楽園ホールに集まってくれるたくさんの方々のためにも、感謝の気持ちを持って新しいリングに上がりたいと思います。

それと旗揚げ戦ということで、試合以外で注目してもらいたいことがいくつかあります。まずはリングアナウンサー。すでに会見でもご紹介させていただきましたが、Yulaさんという女性リングアナウンサーがボクらの仲間に加わってくれました。彼女は日本生まれ、米国育ちということで英語はネイティブなんですね。そして人前で歌を唄ったり、ダンスを踊ったりしているので場慣れもしています。外国人リングアナウンサーを起用したという感覚に近いかもしれないですね。演出面においても彼女は重要なカギを握っていますし、きっとそれぐらいの役割を果たしてくれると思うので、みなさんもぜひ注目していただければと思います。

同じく演出面においてもうひとつ、SMASH後楽園大会のときにある事情があってできなかった演出を今回のWNC旗揚げ戦、後楽園大会で導入したいと思います。SMASH後楽園大会に足を運ばれたことがある方なら察しがつくかもしれませんが、ショーアップに欠かせない重要な演出のひとつということでオープニングから要注目です。

▼旗揚げシリーズの見どころ解説
「WNCは積極的に全国のみなさんにプロレスをお届けしたい」

また5・24旗揚げ戦のあとには、旗揚げシリーズとしてボクらWNCは26日に大阪、翌27日は広島にてショーを行なわせていただいます。大阪に関して言えば、今後も東京と同じくらいのペースでショーを行なっていく予定です。しかも、東京とはちょっと違う大阪でのストーリーというのが始まっていくと思うので、WNCのホームタウンは東京と大阪、2つあると思ってもらっていいのでしょう。

そして広島ですね。昨年12月にボクとAKIRAさんでトリプルテイルズ.S広島興行に出させていただいたのですが、実は、この興行に出たことがのちのWNC設立に大きく関わっていくきっかけになったのですね。だから、旗揚げシリーズで広島大会を行なうというのは絶対に外せなかったし、実現させたかったんですよ。

さらに、広島大会を行なうと発表した直後から地元・広島で活動をしているレッスルゲートさん、ダブプロレスさんから協力の申し出がありまして、ホントに感謝してもしきれないくらいありがたい気持ちでいっぱいです。もともと広島はプロレス熱が高いところでもありますし、ボクらが行くことによってその熱をさらに大きなものにしたいなと思ってます。

もちろん、大阪、広島以外にも、6月には山梨・石和温泉でも興行があります。そして今後は興行を行なうことだけではなくメディア等も通しながら、WNCは積極的に全国のみなさんにプロレスをお届けしたいと思っていますので、ぜひご期待ください。それでは、みなさん、会場でお会いしましょう。

▼5・24Wrestling New Classic旗揚げ戦(後楽園ホール)開場17:30 開始18:30
[メインイベント:シングルマッチ]
AKIRA
vs
デーブ・フィンレー

[セミファイナル:ハードコアマッチ]
TAJIRI&マイキー・ウィップリック
vs
邪道(新日本プロレス/CHAOS)&外道(新日本プロレス/CHAOS)

[第5試合:シングルマッチ]
大原はじめ(FCF)
vs
矢野通(新日本プロレス/CHAOS)

[第4試合:タッグマッチ]
華名&朱里
vs
真琴&りほ(アイスリボン)

[第3試合:6人タッグマッチ]
矢郷良明&中川ともか&ジョシュ・オブライエン
vs
ウルティモ・ドラゴン&リン・バイロン&児玉ユースケ

[第2試合:高橋星人デビュー戦]
木藤拓也(クズプロ)
vs
高橋星人

[第1試合:シングルマッチ]
土肥孝司
vs
黒潮二郎

▼5・26Wrestling New Classic 大阪興行(大阪ミナミ ムーブ・オン アリーナ)開場18:00 開始19:00
[メインイベント:シングルマッチ]
デーブ・フィンレー
vs
ゼウス(ザ・ビッグガンズ)

[タッグマッチ]
TAJIRI&マイキー・ウィップリック
vs
児玉ユースケ&YO-HEY(Fu-Dojo)

[シングルマッチ]
華名
vs
真琴

[6人タッグマッチ]
AKIRA&朱里&土肥孝司
vs
The Bodyguard(ザ・ビッグガンズ)&中川ともか&ジョシュ・オブライエン

[タッグマッチ]
木藤拓也(クズプロ)&リン・バイロン
vs
HAYATA&紫雷美央

[シングルマッチ]
大原はじめ
vs
アミーゴ鈴木

[シングルマッチ]
高橋星人
vs
黒潮二郎
※第1試合の前に河村知哉の公開プロテスト実施

▼5・27Wrestling New Classic 広島興行(広島産業会館 西館第1展示場)開場12:00 開始13:00
[メインイベント:シングルマッチ]
TAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名
vs
デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里

[シングルマッチ]
大原はじめ
vs
児玉ユースケ

[ハードコアマッチ]
木藤拓也(クズプロ)
vs
504(ダブプロレス)

[チームWNCvs広島連合軍 4vs4シングル勝ち抜き全面対抗戦]
魁(ダブプロレス)
アミーゴ鈴木
KENICHI
HAYATA
vs
土肥孝司
黒潮二郎
ジョシュ・オブライエン
YO-HEY
※出場順は後日発表

[タッグマッチ]
リン・バイロン&ビクトリー上海(レッスルゲート)
vs
真琴&SEIKI(レッスルゲート)

[シングルマッチ]
高橋星人
vs
道本光(ダブプロレス)

※メイン以外の試合順は後日発表

▼WNC6月シリーズ大会スケジュール
6月22日(金)新宿FACE
6月23日(土)大阪ミナミ・ムーブオンアリーナ
6月24日(日)山梨石和温泉 ホテル石庭 伯凰の間

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