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終焉と旅立ちが同時に訪れる日


二年間にわたって活動を続けてきたSMASHのフィナーレとなる3・14『SMASH.FINAL』(後楽園ホール)が目前に迫ってきた。泣いても笑っても正真正銘これがラスト。はたして、SMASHはどんなフィナーレで締めくくられるのか? そして、デーブ・フィンレーが残していった言葉”Keep wrestling classic”の謎解きの行方は?

そこで、SMASHのプロデューサーを務めるTAJIRIに『SMASH.FINAL』各試合の見どころを語ってもらった。これを読めば、アナタも3月14日・後楽園ホールに行きたくなる!!

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【第1試合】
木藤拓也&紫雷美央
vs
土肥孝司&雫あき

■「ホントにキトタク&美央は妄想から覚めたのか?」
キトタク&美央は妄想から覚めて正気に戻ったわけですが、これまでの二人のドラマを締めくくる今回のタッグ結成。終わりにふさわしい、言わばエピローグということではないでしょうか。いい1ページが見られそうですね。

まあ、二人はプロレスラーとして当たり前のように試合に勝つことに専念すると言ってるんですが、ホントにこの二人は妄想から覚めたのか、ボクは未だに疑問に思ってるんですよ。妄想癖のある人間はそう簡単に覚めることができるのか、っていうことですよね。

ただ、ここで妄想が始まってしまったら、もうファイナルだっていうのに一体どこで展開していくのかっていう話なので(笑)。なので、ここは土肥&雫がきっちりキトタクを沈めて二度と妄想できないようにしなければいけないと思います。やはり邪念を断ち切るというのは、お寺の尼さんでもある雫ちゃんの役目でもあるわけですから(ニヤリ)。

【第2試合】
矢郷良明&中川ともか&ジョシュ・オブライエン
vs
田島久丸&真琴&黒潮二郎

■「矢郷さんがこの異色マッチをどう取り仕切るのか?」
それぞれ異なるタイプが集められた男女混合6人タッグマッチですね。どの組み合わせを取っても非常に楽しみなチーム分けですね。久丸のパワーに技巧派の中川さんがどう挑むのかとか、見どころはそれぞれあると思います。

そのなかでSMASHにおいて論説委員長、リングアナウンサーなどレスラー以外での面でも多大なる貢献をしてくださった矢郷さんが、プロレスラー矢郷良明としてこの6人タッグをどう取り仕切ってくれるのか。そこも注目したいですね。

【第3試合】
朱里&Mentallo
vs
華名&ウルティモ・ドラゴン

■「ゴージャスと叩き上げ、好対照のチームカラー。はたして勝負は?」
ボクは華名&ウルティモ組っていうのは前から観たかったんですよ。二人ともすごくゴージャスできらびやかな感じじゃないですか。リング上で二人が並ぶだけで絵になると思うんですよね。一方、朱里&Mentalloというのは雑草という叩き上げのイメージですよね。華名&ウルティモとは好対照だと思います。

それとMentalloはワールドトライアウト第1号合格者なんですが、こうしてファイナルにやってきてくれるっていうのはすごくうれしいですね。Mentalloはサムライさん、ライガーさんなどジュニアの重鎮と呼ばれる選手たちとSMASHのリングで闘ってきましたが、ファイナルでウルティモさんと闘うっていうのも、これはボクも観たかったマッチアップなので楽しみです。

あとSMASHの中で唯一のチャンピオンである朱里ちゃんが、念願だったチャンピオンベルトを手にしたことでどう変わるのか。王者・朱里の闘いも注目したいところです。そして、朱里ちゃんはディーバのベルトをどうするのか? これはファンのみなさんも気になるところだと思いますが、大会当日に朱里ちゃん本人からなんらかのアクションがあるのではないでしょうか。

【第4試合:ハンディキャップマッチ】
マイケル・コバック
vs
キム・ナンプン&リン・バイロン

■「新宿FACEでやってた頃のような雰囲気が味わえる試合」
本来であれば前回『SMASH.25』でストーリーは最終回だったはずなんですけど、リンが「私のストーリーはまだ終わってない!」ということで、リンにコバックへの復讐のチャンスを与えることにしました。それにキムさんも加わるということで、新宿FACEでやってた頃のような雰囲気が味わえる試合になりそうですね。

そして、コバックが1vs2は卑怯だといアピールしてきたことから、この試合のレフェリーはコバックが連れてくる”地獄のインチキレフェリー”R・Rが務めることになりました。コバックは、パートナーを付けるよりも明らかに自分に有利な味方を付けたと思いますね。さすが悪知恵が働く奴です。それにしても、インチキレフェリーっていうのも実に胡散臭いですね(笑)。

それぞれキャラクターが濃い者同士のぶつかりあいということで、本来であれば遺恨精算マッチなのですが、殺伐とした空気があまり感じられないのもこの試合の魅力なんじゃでないでしょうか。

【セミファイナル】
児玉ユースケ
vs
KUSHIDA(新日本プロレス)

■「KUSHIDAの凱旋、児玉の覚醒、早くも名勝負の予感」
この試合は、児玉が自ら対戦相手にデビュー前からプロレスのいろはを教えてくれた先輩であるKUSHIDAを指名したんですね。児玉は普段あまり自己主張しないタイプの男だったんですが、最後の最後でやっと勝負をかける大一番を迎えられることになった。KUSHIDAが約1年ぶりに古巣SMASHのリングに凱旋する試合ですが、児玉がこの試合にかける思いというのはKUSHIDA以上にあるんじゃないかと思います。

おそらく今回の試合では、観ている人たちがみんな驚くことになると思います。「児玉ってこんなことできたの!?」と。あいつは今までドロップキックやバックドロップなどひとつひとつの技を大事にするレスリング、つまり基礎作りをデビューしてからの二年間を自らに叩き込ませてきたんですけど、そのために表に出していないもの、隠しているものっていうのがいっぱい持ってるんですよ。

おそらくKUSHIDAができるような技は児玉もほぼすべてマスターしてます。そのすべてを今回の試合で出し尽くすと、本人も意気込んでました。児玉はこの二年間で上のほうには伸びてないんだけど、土台をぎっちりと固めるような成長をしてきたと思います。だから、基礎はしっかりしているのであとは上に伸ばしていくだけなんですね。基礎がちゃんとできてるので、これからすごいスピードで上に伸びていくんじゃないでしょうか。なので、KUSHIDA戦がそのきっかけになると思っています。

あと、KUSHIDAはこの試合を点ではなく線にすると言ってるので、この試合をきっかけにして児玉が新日本さんの目にも触れてくれたらなと。児玉も何か狙ってるところがあるみたいなので。それとKUSHIDAに関しては、ボクがとやかく言うことはないですね。新日本でみっちり叩き上げられて成長してるっていうのは、このまえの会見でひさしぶりに会ったときにも雰囲気で十分伝わってきました。なので、児玉vsKUSHIDAをセミに持ってきましたが、互いの成長した姿がぶつかり合う、これも実に”若者の成長した姿を見せる”というSMASHらしい闘いになるでしょう。

【メインイベント:The FINAL SMASH Match】
TAJIRI&AKIRA
vs
スターバック&大原はじめ

■「終わりと同時に新たなる旅の始まりでもある」
本来であれば”最後を締めくくる”という意味のファイナルマッチだったのですが、フィンレーが残していった”Keep wrestling classic”という言葉によって、当初の予定とは異なり、また違った意味合いを持つ試合になってしまいました。すべてが予定通りにいくと思ったら大間違いで、こういうことがあるからプロレスっていうのは楽しいんですよね。

“Keep wrestling classic”という言葉に関しては、AKIRAさん、そしてスターバック&大原の4人でTDCホール大会が終わった直後にじっくり話し合いました。それでもそこに明確な答えは出なかったんですね。それだったら、ファイナルマッチで闘うわけだし、リング上でその答えを探そうと。いわば謎解きですよね。

ただ、答えを探すと言っても、そんな一回闘っただけで答えがわかるような簡単なものじゃないと思うんですよ。実際にボクもあれからフィンレー戦の映像を何度も見返しているんですね。きっとあの試合の中に謎解きのカギが隠されていると思うですけど、正直言って明確なものというのはまだ見えていないんですね。

“クラシックなレスリング”と言ってしまうとなんとなくイメージは浮かぶと思うのですが、だったら昔からの技だけを使ってプロレスをすればそれがクラシックなのかと言ったらそうじゃないと思うんですよ。技うんぬんとかそれだけじゃないというか。

だから、ボクら4人もそうなんですけど、この試合を会場で観てくださる方たちにも一緒に謎解きに参加してもらいたいんですよね。”Keep wrestling classic”というのは、みんなで共有していかなければいけない大きなテーマだと思うんですよ。そういった部分でフィンレーが残していった謎かけの答えを探す旅が、SMASHのファイナルマッチで始まろうとしているわけです。ボクの中では終わりことの悲壮感よりも、新しい旅が始まろうとしているワクワク感のほうが今は強いんですね。その始まりをファイナルマッチで見せようということです。

いつも言うことなんですが、”人生で起きることはすべて死ぬまでの途中経過”なので。ファイナルではあるけど、これも途中経過にすぎない。だから、終わりと同時に新たなるものをボクたちは見せていかなければいけないんじゃないかなと。ボクらはそういう使命を持ってこれからも生きていくような気がしますね。

▼3・14『SMASH.FINAL』(後楽園ホール)開場17:30 開始18:30
[メインイベント:The FINAL SMASH Match]
TAJIRI&AKIRA
vs
スターバック(FCF)&大原はじめ(FCF)

[セミファイナル]
児玉ユースケ
vs
KUSHIDA(新日本プロレス)

[第4試合:ハンディキャップマッチ]
マイケル・コバック
vs
キム・ナンプン&リン・バイロン
※特別レフェリー:”地獄のインチキレフェリー”R・R

[第3試合]
朱里&Mentallo
vs
華名&ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)

[第2試合]
矢郷良明&中川ともか&ジョシュ・オブライエン
vs
田島久丸(ドラディション)&真琴&黒潮二郎

[第1試合]
土肥孝司&雫あき(お寺プロレス)
vs
木藤拓也&紫雷美央

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