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写真で見る…「日本と欧州のプロレス史に残る歴史的一日」


11・24『SMASH.23』(後楽園ホール)がいよいよ目前に迫ってきた。今大会では、“恐怖の大王”デーブ・フィンレーがついに初降臨! 初代SMASHチャンピオンのスターバックといきなりタイトルマッチで激突する。“ヨーロッパ最高のレスラー”としてプロレスファンのみならず、現在活躍中のトップレスラーたちからリスペクトされているフィンレーの参戦によって、過去最大の敵を迎えることになったSMASHはこの先、一体どうなってしまうのか!? そこで、SMASHのプロデューサーを務めるTAJIRIに『SMASH.23』各試合の見どころを語ってもらった。

■「技巧派集団というイメージを変えてもらいたい」

実は土肥もオレと同じく浜口ジム出身。ついに念願のリングへ!!

SMASHでは、現在『SMASHトレーニングキャンプ』という会員制のプロレススクールを運営しています。今回デビューする土肥孝司は、スクール出身第1号選手なのです。スクール生は現在15名ほどいるのですが、土肥はそのなかでも身体はしっかりしていて、もちろんデビューできるレベルに到達しております。

どちらかと言えば、“SMASHは技巧派集団”というイメージがみなさんの中にもあると思うのですが、スクール生にはそのイメージをどんどん変えてもらいたいんですね。その打ってつけの男が土肥だと思います。彼は、元暴走族のトップだったらしく、喧嘩も滅法強い。SMASHにはいなかったタイプですよね。

SMASH旗揚げ時から“若い人間の成長ストーリーを見せていく”というのを大きなテーマとして掲げていましたが、第1試合で成長ストーリーの出発点を見せられるというのは、それだけSMASHが団体としての力を蓄えてきた証拠でもあるのではないでしょうか。
【第1試合:土肥孝司デビュー戦】
AKIRA vs 土肥孝司

■「負けたほうは、これまでのキャリアに大きな傷をつける可能性も」

雫ちゃんは前回『SMASH.22』の華名を相手にものすごいインパクトを残しましたが、それは最初だからであって、観ている側はこれから減点法になっていくと思うので、観る目が厳しくなると思うんですよ。そのなかで雫ちゃんが今回もインパクトを与えることができるのか、ボクはそこに注目したいですね。

雫ちゃん、最近顔つきが変わってきました。

一方、真琴ちゃんはSMASHに移籍してきてから、見違えるようにプロレスが上手くなってきています。先日、全日本プロレスさんの台湾大会にボクと真琴ちゃんが参戦したのですが、彼女はその大会でSHIMMERの現役王者であるチアリーダー・メリッサと対戦したんですね。日本のファンに見せられなかったのがもったいないくらい、凄くアメリカンないい試合だったんですよ。プロレスの王道とも言える試合でした。

格闘技という土台から観ると、やはり雫ちゃんのほうが上だと思います。だけど、真琴ちゃんにはこの5、6年で培ってきた華の部分がある。その強みをお互いが出し切ることができれば面白い試合になるはずです。そのかわり、この試合に負けたほうは、これまでのキャリアに大きな傷をつけてしまう可能性もありますね。それぐらい勝負論が詰まった試合でもあるんですよ。
【第2試合】
真琴 vs 雫あき

■「試合後にがらりと対立構図が変わってしまうかも」

小仲=ペールワンという選手は、ボクも北都プロレスに参戦していたときに彼の試合を観ているんですけど、本当に衝撃を受けましたよ。彼は、あぐらをかいたまま移動したり、逆立ちしたり、相手の腕をロックしたりするんですね。人間技とは思えない奇抜さというか、見た目もそうなんですがバケモノですよ。実は、SMASH旗揚げのときからボクはいつか彼が参戦するタイミングをうかがっていたんですよね。そんなときにキトタクがいいタイミングで彼をSMASHに連れてきてくれたので、その部分では凄く感謝しています。

あと、市来貴代子については、ボクはIWAジャパンで彼女がデビューしたときから知っているのですが、とにかく気が強い子ですね。紫雷美央との対戦は、まさに“気が強い女ナンバーワン決定戦”と言っても過言ではないですね。IWAジャパン時代、さくらえみが市来に顔面をバンバン蹴られ、イスで殴られ、鼻血を出して泣きながら育っていったんですよ。いじめっ子と泣き虫みたいな。そんなこともありましたね。

なんかキトタクの妄想が進化し始めているというか、元IWAジャパンvsキトタク軍団というか、そもそもキトタク軍団もまだ実態がよく掴めてないですからね。だから、思わぬ形でキトタク軍団は形成されつつあるので、この試合が終わったときにがらりと対立構図が変わっている可能性もありますね。

「心がイケメン」…なにを想う

それにしても、松田慶三のキャラクターが確立されてきたというか、とにかく強烈ですよ。もしかしたら、松田にとって、いまがレスラー人生で一番輝いているときなんじゃないかな(笑)。あと、平野さんがリング上に持ってきたスーツケースの中に、ジャイアントカプリコが入ってたじゃないですか。あれもまったくもって意味不明というか、ミステリーすぎますね。その謎解きも楽しみだったりします。
【第3試合】
木藤拓也&紫雷美央&小仲=ペールワン vs 松田慶三&平野勝美&市来貴代子

■「まばたき厳禁! 超高速バトルを見逃すな!!」

以前からボクは、YO-HEYのいわゆる自己陶酔型の性格をすごく評価しているんですよ。こういう競争社会のなかで、自己陶酔型の人間というのはいきなり抜け出して目立つというか、だからとてもいいことなんですよ。で、ボクは児玉にもそういう要素はあると思っているんですよね。だけど、児玉はそれを上手く出せていないのか、それとも敢えて自分の胸のうちにしまい込んでタイミングを見計らっているのかわかりませんが、自己陶酔した児玉というのをボクは観てみたいですね。

あと、テクニックという面ではYO-HEYも児玉も、どちらも素晴らしいものを持っていると思います。ゴングが鳴った瞬間から、まばたきをしちゃいけないような、物凄い攻防が繰り広げられるはずですよ。
【第4試合】
児玉ユースケ vs YO-HEY

■「一線を超えた凶暴な朱里ちゃんを観てみたい!」

朱里vsリンは、試合形式がハードコアマッチに変更してボクは良かったと思っています。今年5月の『SMASH.17』のメインでハードコアマッチの6人タッグをやっているのですが、この試合のリンは凄く良かったですよ。彼女はハードコアアイテムを駆使して闘うほうがイキイキしているし、すごくマッチしていると思います。

いわゆる日本の女子プロにはいない、なんともエロいオーラを持った特殊なタレントである。

ブチ切れたときの朱里ちゃんは「風の谷のナウシカ」とダブるのだ。

一方、朱里ちゃんもハードコアマッチはすでに経験しているのですが、KAORUさんと闘ったとき(『SMASH.8』2010.9.24/新宿FACE)に見せた、ある一線を超えたときの凶暴の魅力、これがまた素晴らしいんですよね。あれをまた観てみたいというのがボクのなかではあるんですよ。

あと、リンは約半年間、SMASHのリングから離れていたわけですが、彼女のことをあまりよく知らない人が今度観に来るお客さんのなかでも多いと思うんですよね。リンは、いわゆる“女子プロレス”というカテゴリーにおさまらない女子レスラーなんですよ。ひじょうに魅力ある選手なので、初めて観る方はそこに注目してもらえればと思います。とにかく発散しているオーラがエロいですからね(笑)。
【第5試合:ハードコアマッチ】
朱里 vs リン・バイロン

■「中川ともかは華名の関節地獄からどう抜け出すのか!?」

中川ともかが、華名との試合に凄く自信を持ってますよね。だけど、華名は名実共に女子プロレス界でトップだとボクは思うんですよ。だから、華名が勝つのは順当な結果ということになるんですけど、逆に中川が勝つことがあれば……もしかすると、中川ともかという選手はそういうこともしっかり考えているような気がしますね。

プロレスのタイプで言うと、ボクは中川選手のスタイルがすごく好きなんですよ。小さい身体を最大限に生かした勝ち方ができる選手じゃないですか。それはレスラーとしてレベルが高いことなんですよね。

きっと、中川ともかの握るおむすびは美味いような気がする。

ただ、華名が会見で「私の関節技から抜け出して、丸め込みで勝てるのか?」と言ってたのですが、確かにそう言われてみると納得できるというか。中川選手が華名の関節地獄からはたして抜け出せるのか、これは凄く難しいような気がするんですよ。だけど、中川選手が関節技でギブアップするというイメージもボクのなかにはないんですよね。う~ん、凄く予想が難しい試合ですよ、これは(笑)。
【第6試合:SMASHディーバ・チャンピオンシップ】
華名(王者) vs 中川ともか(挑戦者)

■「大原&ジェシカの勝率の良さが不気味……」

ひさびさの参戦となるジェシカ・ラブなんですが、なんと正式に“女性”へと生まれ変わったと。この世界では、オカマレスラーというのは数多くいますが、“オカマ→女性”、つまり“元オカマ”というのは世界で初めてなんじゃないかな(笑)。

そのジェシカとタッグを組む大原はじめですが、前回『SMASH.22』ではYO-HEYに不覚を取っています。いわゆるスランプ状態に陥った大原ということ、過去の試合を振り返ってみると、実はシングルマッチで闘っているときよりも、ジェシカとタッグを組んでいるときのほうが強さが倍になっているというか。その証拠に大原&ジェシカは勝率もいいんですよ。

今回からは控室も当然のように女性です。

だけど、ボクとウルティモさんが組んだら、盲点がないと言っても過言ではないくらい完成されたものがあるので、勝負論としては見ごたえのあるカードだと思っています。そう簡単にスランプ脱出できるなんてと思うなよ、と。大原がボクらを“二人の父親”だと言うなら、ライオンがわが子を崖から突き落とすように、ボクらも大原を崖の深~いところまで突き落としてやるつもりで闘うだけです(ニヤリ)。
【セミファイナル】
TAJIRI&ウルティモ・ドラゴン vs 大原はじめ&ジェシカ・ラブ

■「スターバックにはフィンレーを完膚なきまでに叩きのめしてもらいたい」

これは何度も言ってることなんですが、ヨーロッパでいろんなレスラーに聞いても、答えは一緒。「フィンレーはヨーロッパ最高のレスラーだ」って、みんな口を揃えて言うんですよね。それは、ヨーロッパのレスラーだけではなく、ボクの亡き盟友であるエディ・ゲレロや、クリス・ベノワも「フィンレーが一番だ」って言ってたんですよ。

つまり、フィンレーというのは、プロレスが好きな人だったら「一度は観てみたい!」と思わせるレスラーであり、それはプロレスファンのみならず、同じ世界で活躍しているレスラーたちもフィンレーの闘う姿というのを一度は生で観てみたいと思っているんですよ。現に、フィンレーがSMASHに参戦するとアナウンスしてから、「本当にフィンレーが日本に来るの?」ってボクもたくさんのレスラーから聞かれましたからね。そのぐらい凄いことなんですよ。ボクも、フィンレーがSMASHに参戦する日が訪れるなんて思いもしなかったから、未だに信じられないというか、半信半疑だったりしますからね(笑)。

現代版、ビル・ロビンソンvsカール・ゴッチだ!!

あと、日本の団体、それもメインイベントで外国人選手同士のシングルマッチ、しかもタイトルマッチが行なわれるというのはひさしぶりなんじゃないですかね。ここ10年間でもなかったと思うんですよ。それがまたSMASHらしいというか、「このリングに性別、国籍なんか関係ない」と主張してきましたけど、それを証明する試合でもあるんじゃないかな。

そして、今回のフィンレー参戦にあたって、SMASHの映像スタッフが全日本プロレスさん、新日本プロレスさんの協力を得て、フィンレーの凄さを物語る証言を集めてきてくれたんですよ。武藤さん、船木さん、ウルティモさん、カズさん、外道さん、ジャイアント・バーナード、そうそうたる方々が証言してくれました。その動画は、YouTube『SMASHチャンネル』で配信しておりますので、まだ観ていない方はぜひご覧いただければと思います。

その一方で、ボクはやっぱりスターバックに勝ってもらいたいと強く望んでます。前回の試合後に彼が「We are SMASH!」って叫んでたじゃないですか。あれが凄くうれしかったんですよね。それこそ、、スターバックには、フィンレーに「二度と来たくない」と思わせるぐらい完膚なきまでに叩きのめしてもらいたいんですよ。もうパイルドライバーを10発ぐらい決めてくれ、と。ボクが望むのは、スターバックの完全勝利ですね。
【メインイベント:SMASHチャンピオンシップ】
スターバック(王者) vs デーブ・フィンレー(挑戦者)

■「フィンレー参戦によって、SMASHは新たなるストーリーへ突入する」

今回の『SMASH.23』は、過去最大の敵であるデーブ・フィンレー参戦によって、SMASHが新たなるストーリーへ突入していくと言ってもいいでしょう。そして、ひさびさにSMASHから新人レスラーもデビューします。それにしても、小仲=ペールワン、市来貴代子、デーブ・フィンレーが同じ日に、同じリングに立つわけですからね。これは日本プロレス史上において歴史的大事件ですよ。面白くないわけがない(笑)。
それと、SMASH旗揚げ戦からリングを彩る華として活躍してきたリングアナウンサーのSUNAHOさんが、今大会は諸事情によりお休みとなります。そのピンチヒッターとして、SUNAHOさんと同郷である“富山の怪人”矢郷(良明)さんがリングアナを務めることとなりました。矢郷さんはマイクパフォーマンスも抜群ですし、この緊急事態のなか、リングアナを見事に務めてくれるであろうとボクも期待しています。みなさまもぜひお楽しみください。

最後にもうひとつ、なんでも今大会の休憩明けに酒井代表から“ある重大な発表”があるとのことです。これはボクもよく知らないので、何が発表されるのか、いまからとても楽しみであります、ええ(ニヤリ)。

YouTube『SMASHチャンネル』

大会チケット情報はこちら>>
■11・24『SMASH.23』(後楽園ホール)開場17:30 開始18:30
[SMASHチャンピオンシップ]
スターバック(王者)
vs
デーブ・フィンレー(挑戦者)
※初防衛戦
[セミファイナル]
TAJIRI&ウルティモ・ドラゴン
vs
大原はじめ(FCF)&ジェシカ・ラブ(FCF)
[第6試合:SMASHディーバ・チャンピオンシップ]
華名(王者)
vs
中川ともか(挑戦者)
※初防衛戦
[第5試合:ハードコアマッチ]
朱里
vs
リン・バイロン
[第4試合]
児玉ユースケ
vs
YO-HEY(Fu-Dojo)
[第3試合]
木藤拓也&紫雷美央&小仲=ペールワン(暗黒プロレス組織666、プロレス実験団GUYZ)
vs
松田慶三&平野勝美&市来貴代子
[第2試合]
真琴
vs
雫あき(お寺プロレス)
[第1試合:土肥孝司デビュー戦]
AKIRA
vs
土肥孝司
■11・25『SMASH Live in OSAKA』(ムーブ・オン・アリーナ)開場18:00 開始19:00
[メインイベント]
The Bodyguard
vs
デーブ・フィンレー
TAJIRI&ビリーケン・キッド(大阪プロレス)
vs
AKIRA&YO-HEY(Fu-Dojo)
朱里&真琴
vs
華名&雫あき(お寺プロレス)
中川ともか
vs
リン・バイロン
木藤拓也&紫雷美央
vs
大原はじめ(FCF)&ジェシカ・ラブ(FCF)
児玉ユースケ
vs
土肥孝司
※試合順は後日発表

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