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【あばよ、児玉祐輔】

  • 投稿者: TAJIRI
  • 2015年5月7日 10:28 PM
  • W-1

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風の噂によると本日、児玉が無期限の海外武者修行第一の地であるカナダへ旅立ったとか。もともとハッスル最後の練習生として入門してきた児玉だが、オレとの付き合いは、その一年前程までにさかのぼる。

まだプロレスファンの専門学生だった当時の児玉が、mixiなんぞを通じてオレにメッセージを送ってきたのだ。

『ボクはまだなんでもない専門学生ですが、いつかレスラーになってあなたと戦いたいと思います。そのときは是非ともよろしくお願いいたします』と。

で、ハッスルに入門してきて、そのメッセージの送り主が当人だなんてことはしばらくの間知らなかった。児玉がそれを打ち明けてきたのはSMASHへ移行し、やっとデビューが決まったあたりの頃である。

いまさらオレがなんだかんだとメッセージを送ったりする間柄でもないのだが、せっかく海外へ出るからには、最低でも1年や2年は帰ってくるなよ、と。数か月かそこらですぐに帰ってきちまったら、そんなもん修行でもなんでもない。ま、児玉というのは実に賢く、先の先のことまで入念に考えた末に行動を起こす、それでいて直感の重要さもよく理解しており、ときにはそれに従ったりする柔軟さも併せ持つ、いまどき珍しいシッカリした若者である。それは(元)師匠であるオレがいちばんよく知っている。だからそのへんはよく分かっていると思うし、本人ももともと海外志向が強かったので、余計なことは言わずとも早々と帰ってくる気はないと思ってはいるが。

さらにレスラーとしての才能でいえば、児玉のバランス感覚は世界でも群を抜いて素晴らしいものがあると思う。プロレスで海外に出る場合、最も必要なものはバランス感覚というのがオレの持論。それはボディバランスというリング内のスキルの問題だけではなく、試合での日本人としての立ち位置を考えるバランス感覚だったり、リング外でも西洋におけるアジア人であるという自分の立ち位置を考える上でのバランス感覚だったり。とにかく、バランス感覚が重要なのだ。そのあたり、児玉はきっと絶妙にナイスなポジションを築いていけるように思う。

そうして以前、オレは児玉から聞いている。児玉はすでに、海外へ出た場合の自分の行く末…というか、こうして成功への道を着実に進んでいく、という自分の未来ビジョンをかなり明確に描いているのだ。そういう作業をきちんとできるヤツというのは、どの道へ進んでも強い。そうしてそのビジョンはきわめて壮大なものであるけれども、児玉という人間を小僧の頃からつぶさに観察してきたオレとしては、ひょっとしたら本当に成し遂げてしまうのではないかという予感がしている。

ま、頑張ってこいよ、と。いまさら別にどうでもいいんだど…あばよ。

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